レッド「旅に出たけどモンスターボールが当たらない…」

レッド「旅に出たけどモンスターボールが当たらない…」 VIP SS

 

1: 2019/04/12(金) 17:14:49.891 ID:URKR/UGS0

レッド(ポケモントレーナーは全員投擲99じゃないとあの野生のポケモンに対するモンスターボールの必中率の説明がつかない。
それともモンスターボールには追尾機能でも憑いてるのだろうか…?ミサイル?)

グリーン「そこに気付くとは…流石、オレのライバルだぜ」

2: 2019/04/12(金) 17:15:31.721 ID:URKR/UGS0
レッド「俺は10の時、ヒトカゲと共にマサラタウンにサヨナラバイバイした。
がしかし、そんな俺の前に容赦なく壁は立ちはだかる。
ボール投げ5Mの俺はポケモンにボールを当てられなかったのだ。
挫折だった。シロガネ山でボールを投げ続けて3年、
気が付いたら俺は甲子園のマウンドに立っていた…」

 

3: 2019/04/12(金) 17:15:55.042 ID:URKR/UGS0

緑「…俺はこの時を待っていたんぜレッド…。
黄金の左肩と言われたお前を、この何千万という大衆の面前で…
じいちゃんが見ているこの甲子園で、恥をかかせるこの時をヨォ!!」

赤「まさかお前もこの少年野球石英大会に出場していると思わなかったぜ…
ホームランの貴公子グリーン…!!」

 

4: 2019/04/12(金) 17:16:46.314 ID:URKR/UGS0

緑「だがこの勝負貰った!既にお前の球は見切っている!!
更にサードもセカンドも俺の相棒、要塞のカメックスと神速のフーディンが待機しているぜ!!
もう永遠の二番手なんて言わせない!
このまま俺が場外までぶっ飛ばしてやるぜ!」

赤「…フ」

緑「ハ!?」
緑(こいつ…笑ってやがる)

 

5: 2019/04/12(金) 17:17:30.519 ID:URKR/UGS0
緑(良くこんな状況で笑っていられるな…まるで打たれる事を恐れていないかのようだ…。
…まさか隠し玉でもあるというのか?この絶望的な状況を打開するための秘策が…!?
いや、はったりに決まっている!この俺様が負けるわけがないんだ…じいちゃんの前で負ける訳にいかないんだ!!)

 

6: 2019/04/12(金) 17:17:59.607 ID:URKR/UGS0

赤「いくぜグリーン!これが旅の全て…俺の…トレーナーとしての答えだ!!」

緑「来いよレッド!俺の力が世界一だって事を思い知らせてやる!」

 

7: 2019/04/12(金) 17:18:52.705 ID:URKR/UGS0
―此処で両者沈黙が走る、大衆の視線を一斉に浴び、
グローブで球を転がすレッド、バッドを握り直すグリーン…そんな二人を祈り見るオーキド

 

8: 2019/04/12(金) 17:19:11.442 ID:URKR/UGS0

そしてレッドは帽子の鍔を上げる!!
真剣な目、まるでグレンの炎を宿しそのまま全身を燃やしつくすかのような赤!
そしてその燃ゆる瞳の中に映るグリーンが目を見開き息を飲む!レッドの腕が大きく振りかぶった

音(シュッ)

 

9: 2019/04/12(金) 17:19:57.501 ID:URKR/UGS0

それはあまりに真っすぐで…素直で…嘘のない投球だった…

気取る事のない飾る事もしない、
だが、それは鋭く、闇夜に一瞬流れる流星のように、真っすぐで俊敏で、
力強いストレートだった…。
その一球に走馬燈のように流れるレッドとポケモンの練習風景…
まるでレッドのこれまでの生き様を示しているかのような屈強な一弾だった。

 

10: 2019/04/12(金) 17:20:17.391 ID:URKR/UGS0

その間わずか0.1秒

まるで長い山道の上を滑空する鷹のように、
円盤にうねり、辺りの空気を巻き込み、小さな竜巻をつくったボールが、
マウンドからホームベースを超えて、キャッチャーのニョロボンのグローブに収まる。

その後わずかの所で、黒い何かが道を遮りその真っ赤な流星の軌道を止めた。
バッドだった。

 

11: 2019/04/12(金) 17:20:36.941 ID:URKR/UGS0
レッドの一球は、正に伝説の一球となりえるものだった。
カーブもフォークも使わなかった。
自分に立ち向かうグリーンに敬意を表して、自分が歩んだこれまでを、全力をぶつけるために投じた、
最高の、勝負の一球だった…。
190km。
もしこのままキャッチャーに届いていればそれは伝説であった。

 

12: 2019/04/12(金) 17:21:16.053 ID:URKR/UGS0

しかし、グリーンはそれを身切った!
レッドの上をいった!
確かにレッドは強者なのは間違いない、
何故なら、関東最強を決めるため、今こうして自分の前に立つ事ができたのだから…。
だが、グリーンはそれを上回った。

誰よりも孤独に練習したグリーンがその軌道を掴むのは難いことではなかったのだ。

 

13: 2019/04/12(金) 17:21:35.270 ID:URKR/UGS0
ボールにバッドが当たる。音。
その手に感じた感触を奥歯で噛みしめながら、
ボールが大きく食い込んだのを確認して、
マウンドに立つレッドの呆気に取られた表情を一瞬盗み見て、確信する。

 

14: 2019/04/12(金) 17:21:57.968 ID:URKR/UGS0

この勝負貰った!
間髪いれずにバッドをホームに投げ捨て一塁に走る!
同時にカメックスも走る!

マウンドで立ちつくすレッドを脇目で見ながら、
それでも無我夢中に一塁に走るグリーンは、勝負が終わってない事も忘れて、歓喜の表情をする。

 

15: 2019/04/12(金) 17:22:33.231 ID:URKR/UGS0

『やっと勝てた…じいちゃん、俺だって』
そしてレッドのピカチュウが守る一塁に飛びこむため、地面を強く蹴り、飛びはねたその瞬間、声は響いた。

「バッターアウト!!ゲームセット!!」
無慈悲な審判の声だった。

 

16: 2019/04/12(金) 17:23:05.553 ID:URKR/UGS0
グリーンはその声の意味を一瞬理解することができなかった。
漸く自体を理解して、滑り込んだ一塁に立つピカチュウのグローブを覗きこむと、
既に球が収められており、グローブがグリーンをタッチしていた。

 

17: 2019/04/12(金) 17:23:25.420 ID:URKR/UGS0
そして上空を見上げればライトを守っていたリザードンが宙を飛び上がり投球していたのだ。
(中略)「9-8、よって勝者赤コーナーのレッド!!」(中略)
「やったなリザードン!」「どうして…」
「忘れたのかグリーン、戦場では対空の主導権を得たモノが勝つといったのはグリーンの方だぜ」(中略

 

18: 2019/04/12(金) 17:24:17.919 ID:URKR/UGS0

緑「 ……ばかな!ほんとに終わったのか!全力をかけたのにまけた。なぜ…なぜ負けてしまったんだ…」

赤「グリーン、お前は俺の事を黄金の左肩と謳ったけど、俺は、決して強いピッチャーじゃない…。
現にお前は俺の全力の投球を見事打ち取って見せた…驚いたよ…同時にやっぱりって思った…」

 

19: 2019/04/12(金) 17:24:43.541 ID:URKR/UGS0

赤「俺はいつもグリーンに負けてばかりだった…多分、本当はお前の方が能力も経験も上なんだと思う。
…でもグリーンお前には忘れている事があるぜ」

緑「それは」

赤「野球はな…一人でやるスポーツじゃない…。9人揃って野球なんだ」

緑「!!」

赤「俺は、別にあの一球が打たれても良かったんだよ…」

 

20: 2019/04/12(金) 17:25:15.261 ID:URKR/UGS0

赤「だって俺にはこいつらがいるからな」

『ザードンッ!!!』

緑「ポケモン達…」

赤「喩え俺が打たれたとしても、俺の相棒たち…これまでの苦楽全てを分け合って生きて来たポケモン達が
全力で守ってくれる。俺は誰よりこいつらを信じていたからさ。俺は一人でマウンドに立っているんじゃないって」

 

21: 2019/04/12(金) 17:26:28.636 ID:URKR/UGS0

博士「その通りじゃ」

赤「博士!」

博士「見事じゃったレッド、甲子園優勝おめでとう」

緑「…じいちゃん」

博士「グリーン…。なぜ、負けたかわかるか?お前は自分が強くある事に拘りすぎたあまり、
ポケモン達への信頼と愛情を忘れてしまった!此処まで来れたのは決してお前一人だけの力ではないとわかっていたじゃろうに…」

 

22: 2019/04/12(金) 17:26:46.100 ID:GrVVTxN7d
なんだこのスレ

 

24: 2019/04/12(金) 17:26:55.464 ID:URKR/UGS0

「フ」グリーンは笑った。

声は虚しく甲子園の空に響く。
いつの間に、俺は一人で此処に立っている気になっていたのだろう。
いつの間に、自分は強いと錯覚していたのだろう。
ポケモンがいなければ、此処に来る事さえできなかった。野球は9人…そんな当たり前の事を今の今まで忘れていたなんて。

 

25: 2019/04/12(金) 17:27:39.779 ID:URKR/UGS0

緑「なんてことだ、レッド。
今更になって初心者が初めに学ぶ野球のルールをお前に教えられるとはな…天下のグリーン様が情けないぜ」

赤「最初と立場が逆に成ったな」

緑「フ…」

グリーンは自嘲気味に、しかし満足そうに頷いて笑った。それを見たレッドも頷いて笑った。
左右田、オレたちは一人じゃない。

 

26: 2019/04/12(金) 17:28:18.709 ID:URKR/UGS0

赤「だが、グリーン!俺達は立ち止まって何かいられないぜ!
ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ…
世界にはまだまだ俺達よりも野球が強い奴らがうじゃうじゃいるんだ!」

緑「そうだな!」

 

27: 2019/04/12(金) 17:28:39.764 ID:URKR/UGS0
永遠のライバルであったグリーンを打倒したレッド、しかしまだ、彼らの野球人生は終わりを知らない。
人の数だけ野球がある、ポケモンの数だけドラマがある。勝利の数だけ人とポケモンの笑顔があるのなら、
同時に敗北で涙を流す人とポケモンの存在するのは必至。
そう…この世の中は様々な悲劇喜劇で構成されている…。そして彼らの知る世界はまだ未完成だ…。しかし、恐れることはない。

 

29: 2019/04/12(金) 17:29:08.209 ID:URKR/UGS0

涙も笑顔も努力したものだけに許される特権なのだ。喩え、どんな困難があろうともいっと君達なら大丈夫。

何故なら、君たちは一人じゃない。何よりも強い力――苦楽を共にし生活した、強い仲間…ポケモンと友人達がいるのだから…。

『ポケットモンスター 完』

タケシ「お前達ポケモンバトルしろよ!!!1!」

おしまい

 

30: 2019/04/12(金) 17:31:11.016 ID:URKR/UGS0
昔hitoridenkaという底辺サイトで載せてたSSです お焚き上げ

 

32: 2019/04/12(金) 17:37:07.889 ID:+ZRDlN2pp
いろいろとおかしなところがあるけどまぁそこは置いておこうか

 

34: 2019/04/12(金) 17:44:11.070 ID:yZ54gieI0
バッドがBADな作品である

 

37: 2019/04/12(金) 17:49:27.474 ID:URKR/UGS0
>>34
バットエンドだぜ

 

38: 2019/04/12(金) 17:56:12.685 ID:lpgB8cInM
読んだらなんか創作意欲が湧いた

 

41: 2019/04/12(金) 18:03:59.653 ID:URKR/UGS0
ギャグのつもりで書いたが、滑った感じがする

 

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